ご存じですか?ビタミンの力
「いきいきシニア編」(1)
健康で長生きをサポートするビタミン
ビタミンB1を日本人が発見して、今年でちょうど100周年。健康維持に欠かせない栄養素は、ときには、歴史を動かすほど重要な役割を果たしてきた。現代の社会でも、その効果が見直されているビタミンの不思議な世界をお届けしよう。
シニア世代はビタミンの腸からの吸収が低下
日本は世界有数の長寿国であるとともに高齢社会でもある。70歳以上の人口は2000万人を超える。
だから、健康で長生きすることが大きな課題で、その秘訣は、十分な食事と睡眠、適度な運動にある。なかでも食事の面で健康づくりを円滑に進めるのが、微量で効果を発揮する必須栄養素、ビタミンといえる。
しかし、高齢者の体内のビタミンについての栄養状態は必ずしも良好に保たれているとはいえない。高齢になると食事の量そのものが少なくなるのに加えて、腸からの吸収も低下する。
特に体内のエネルギー産生にかかわり、疲労に効果のあるビタミンB1を保持する能力も減退するとされており、このような条件が重なってB1などのビタミンが欠乏状態になりやすいのだ。
ビタミンB1を吸収しやすくした「フルスルチアミン」
水溶性のビタミンB1は、水に溶けやすく、一度に吸収できる量に限界があり、多く摂っても尿中に排泄されてしまうので、毎日の補給が必要だ。
ビタミンB1を、体内に吸収されやすく体のすみずみに届くようにしたのが、ビタミンB1誘導体である。昭和26年、京都大学の藤原元典教授が世界で初めて発見し「アリチアミン」と名づけた。現在は、改良された「フルスルチアミン」などが医薬品ビタミン剤に使用されている。
ビタミンB1が不足し、体が疲れているときはこのような成分が配合されている医薬品を利用するのもひとつの方法だ。
このほか、シニア世代にぜひ摂って欲しいビタミンB群など水溶性ビタミンの仲間には、脂質代謝に関係するB2、タンパク質の代謝に関係するB6。そして有害な活性酸素を除去するCがある。
また、脂溶性ビタミンでは、過酸化脂質を分解するE、骨の成長を促進するDがある。
これらの大切なビタミンをしっかり摂取して、いきいき元気にすごそう。

▲ビタミンの力「働き盛り編」(3) / ▼ビタミンの力「いきいきシニア編」(2)
<企画・制作:産経新聞生活情報センター>























